おとり捜査で 通帳密売逮捕


 銀行の預金通帳や口座などを転売しようとした男を、警視庁捜査2課は犯罪収益移転防止法違反(有償の通帳譲渡誘引)の疑いで、2月18日逮捕した。
 逮捕されたのは、千葉県柏市増尾、無職、菱○宏之容疑者(54)。
 容疑者は1月下旬、インターネットの掲示板に「口座販売 当方管理下の実在個人名義 取引は安心の手渡し」「口座販売。まとめ買い歓迎」「口座販売 取引は安心の手渡し まずは気軽に お電話を」などと書き込んで口座売買を持ち掛け、通帳を6万〜7万円で譲渡しようとしたとして、犯罪収益移転防止法違反の疑いがもたれている。

  掲示板の書き込みを見た捜査員が客に成りすまして電話すると、「小野」と名乗る男が通帳1冊六万円
を提示。男はいったん電話を切ったが、翌朝電話で待ち合わせ時刻や自分の服装の特徴を伝えてきた。
 2月10日午後1時、周りの様子をうかがいながら現れた男に捜査員が声をかけると、茶封筒から通帳を取り出したため、犯罪収益移転防止法違反(有償の通帳譲渡誘引)容疑で逮捕。
 同課によると、容疑者は「ヤマモトと名乗る男から通帳を売れば5000円のバイト代を払うと言われ、預かった」と供述。同課などはほかにリーダー格の仲間がいるとみて捜査する。(2009/02/18)

注) おとり捜査は、警察や協力者が相手をそそのかして、犯罪を実行するように働き掛け、相手が犯罪を実行したときに現行犯逮捕等により検挙するもの。今回の事例は、相手が売買を持ちかけたことで犯罪が成立し、おとり捜査にはあたらない。

21 Feb, 2009 | kobakn
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